観劇こそ我が人生

~観劇備忘録~

おん・すてーじ「真夜中の弥次さん喜多さん」観劇【感想】

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G~G~G~ロッソマーン♪

夢を求めて舞台を観に行くのに、リヤルを求める舞台を観劇してきました。

世間ではクドカンこと宮藤官九郎さんの映画監督デビュー作でお馴染みのこの作品。

映画版を観ているので、内容はある程度頭の中に入っていたのだが、完全に「スピンオフ弥次喜多」という感じの内容でした。

 

簡単なあらすじ

弥次さんとドラッグ中毒者の喜多さんは恋人同士。

真夜中、呻きながら起きた喜多さんは、苦しみの中今日も今日とて薬に手を出す。

それを見つけた弥次さんが慌てて喜多さんを止めるが、喜多さんは震えながら言う。

「弥次さん…俺ぁもう何がリヤルで何が夢か分からなくなっちまったよ…このまま何もかもがペラペラで、その内弥次さんも俺も、ペラペラになっちまうのかな……」

そう笑いながら言う喜多さんに弥次さんは決心して立ち上がる。

「喜多さん……お伊勢参りに行かねぇか?!」

 

***

個々の感想を交えた感想

 

※ネタバレ注意※

 

弥次さん/唐橋充

ワイルドで男前な風貌なのに立場上ツッコミキャラになっていた人。

声も男前。

 

喜多さん/藤原祐規

冒頭のナレーションは多分この人。

声のお仕事もしているだけあって、毎度聞いても良い声をしていらっしゃる。

仕草がちゃんとしなしなしていて、弥次さんにもたれる姿にも異物感がなかった。

正直カンパニーの中で一番演技が上手い人だと思った。

あと地味に空の守神の首の操り方が上手だった。

 

空の守/松本寛也

キャスト表を見るまで松本さんだと気付かなかった。

この人も良い声。


バーテンダー/三上俊

甘いルックスと声は相変わらず。

茶屋のジイサンもやっていたのは気付かなかった。


バーテンダーの妻/田上真里奈

黒髪セミロングは正義。

戦隊ピンクは良い感じにウザキャラだったし、メイドさんは可愛いだった。


あぶくの女/お雪/岡田あがさ

弥次さんにはお雪として、喜多さんにはあぶくの女として二人を惑わし、引っ掻き回すこの役。

あぶくの女の時とお雪の時とでは喋り方を変えていたのだが、全く印象が変わって見えて流石の人。

女中役も多分この方(席が遠くて顔がはっきり分からなかった)

メイド服姿まで見ることが出来るとは思わなかったので、福袋気分でした。


紅牛/西山丈也

個人的にビジュアル含めて好みのキャラクター。

こういうお助けキャラは好きです。


Gロッソマングリーン/松本祐一

普通の人すぎてある意味すごい重要な人(普通の人の役だから)

この人が「ここはGロッソですよ」って言う度に観客はリヤルに引き戻される。


乗務員/田代哲哉

タシーロぶりに観たぞ、この人。


ジャンヌダルク/富田麻帆

もうちゃんとした歌は習わないんでしょうか。


奪衣婆/伊藤修子

この作品のMVPは何といってもこの方。

出てくるだけでもう面白いのはズルい。

あの喋り方は素じゃないっぽいのに「あー居るよね、居る居るこういうおばちゃん」感がすさまじくナチュラル。

客席に強烈なインパクトを確実に残していた。


うその弥次さん/汐崎アイル

顔立ちが良くてスタイルが良い人は何処に居ても目立つからいいよね。

うその喜多さん(日替わり)/藤田玲、水石亜飛夢、平野良ほか

私が観劇した日のゲストは滝川英治氏。デカい。

やりたい放題散らかすだけ散らかしていった。

まぁ、こういう舞台のゲストは大概そういうもんですよね。

 

***

 

原作がそうだからしょうがないところはあるのだけれど、ひたすらに現実と幻想を行ったり来たりしているので、そこら辺を理解できない人にはさっぱりな話だ。

でも常に作中の中で意識されているのは「死」で。みんな「死」を恐れている。

ギャグで話を展開しながら根底にあるシュールさは原作を意識して、なのだろうか。

それだけだと客がおいてけぼりな話になるから(かどうかは分からないが)とにかく客との一体感を計ったような脚本だった。

多分その脚本の"まま"だったら面白くないのだろうが、そこに川尻さんが魔法の粉もとい面白い「間」や「タイミング」を演出することによって、ギャグ色強めで「まあ見ていて楽しい」舞台に仕上がっていた。

 

あとものすごく原作漫画が読みたくなりました。

 

 

 

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おん・すてーじ「真夜中の弥次さん喜多さん」

期間:2016年1月10日(日)~17日(日)
会場:東京・シアターGロッソ
期間:2016年1月22日(金)~24日(日)
会場:大阪・サンケイホールブリーゼ

企画・製作:CLIE
演出:川尻恵太(SUGARBOY)
脚本:神楽澤小虎(MAG.net)
音楽:あらいふとし
振付:竹森徳芳

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