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観劇こそ我が人生

~観劇備忘録~

「新春浅草歌舞伎2016」で初めての歌舞伎観劇してきました②【感想】

歌舞伎 さ行

2016年の観劇初め。


タイトル通り、わたくし先日歌舞伎デビューをして参りました。

場所は浅……あれーーーーーーーーーー?

 

歌舞伎 is 最高。 お金あったら軽率に2回目のチケットを取るレベルで落ちかけました。 危ない危ない。 良かった、お金なくて。

「新春浅草歌舞伎2016」で初めての歌舞伎観劇してきました - 観劇こそ我が人生

 

お金ないけど2回目のチケット取りました(潔く白状)

 

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……いや、最初の1週間は初歌舞伎の余韻に浸っていたのもあって我慢していたんですけどね?
気が付いたらば2回目のチケットを手に持っていたんです。
いや~~~不思議な話ですなあぁ~~~(遠い目)

 
とはいえ、今回は前回と違い「一部」を観劇。

 
本編前のお年玉挨拶は中村米吉くん。
ほよっとした顔をして「落語かな?」と思うような流暢なおしゃべりが終始面白かったです。
「与太情浮名横櫛」の説明のくだりで「愛人の元カレが…」って小指と親指使って説明する姿がなんともシュール。

 

「三人吉三巴白浪-大川端庚申塚の場-」

【超適当なあらすじ】

川の前で名刀を持った砥師と金貸しが何か言っています。
砥師「そういや海老名軍蔵、死んだってよ」
金貸し「は?! んじゃ貸した百両はもう返ってこないってこと?!」
砥師「そうさな。この刀も主が居なくなっちまったよ」
金貸し「……んじゃその刀、百両の形にさせてもらうわ!もーらい☆」
砥師「あ、ちょっと…ちょ、待てよ!」
砥師の持っていた名刀を金貸しが奪い、逃げた。追い掛ける砥師。
そして誰も居なくなった川へ一人の貧乏な娘が辺りをきょろきょろしながらやってきます。
この娘の名前はおとせちゃん。
昨晩、バイト中にお客さんが百両もの大金を忘れて帰って行ったらしく、どうやらその人を探し歩いて回っていたらしい。
「こんな大金を忘れて…きっとあのお客さん今頃困ってるに違いないわ…もしも死んじゃったらどうしよう!(てゆうか私だったら絶対死ぬ!!!)」
おとせちゃんは優しい娘さんでした。
「すみませぇーん。あのぉー道が分からなくてぇー教えてほしいんですけどぉー」
そんなおとせちゃんに高そうな着物を着た怪しい若い女が道を尋ねてきました。
ちょうど帰り道の方角だったので、優しいおとせちゃんはその女の道案内をしてあげることにしました。どこまで優しいんだこの娘は。
「キャー!」
「どうしました?!」
一緒に歩いていると、突然女がよろよろとしゃがみこみ、「何か光るものが見えた」と怯えたようにおとせちゃんにしがみつきます。そんな女に「人魂かもしれませんね」と冗談を言うおとせちゃん。
「…いいや、人魂よりもこの金のが光ってらあ!!」
「キャー!!」
しゃがみこんで怯えていたと思った女が急におとせちゃんの懐に手をかけると、その懐にしまっていた百両を奪い上げます。
なんとこの若い女、泥棒だったのだ!
「あーーれーーーー」
そして百両を奪い取られたおとせちゃんは女に突き飛ばされ、川の中へ落ちてしまいました。
そこへ、さっき刀を奪って逃げた金貸しが「百両よこせ!」と砥師から奪った刀で若い女に襲い掛かります。
が、ひょい、とかわして金貸しから刀を奪い、あっさりと金貸しを蹴散らした。
なんとこの若い女、泥棒の上に女装していた男だったのだ!
それを一部始終見ていた同業者の男が「最近僕稼ぎがなくてさ、その百両貸してよ」といきなり言ってきます。
「は?いきなり何言い出してんだてめー。つーか誰だし」
「俺ぁお坊吉三」
「え、あ、お前か!俺と同じ名前の泥棒って!」
そう言う男の娘の名前はお嬢吉三と言うらしく、同じ名前を名乗る泥棒だからと昔からお互い意識し合っていたらしい。
しかしそれならば余計腹立つ、とおとせちゃんから奪った百両を巡って殺し合いを始めます。
「スト―――――――ップ!」
そこへ止めに入ったのがこれまた和尚吉三と言う悪党でした。
「喧嘩ダメだよ。ここは俺に百両やったと思って二人とも諦めな。その代わりに俺の両腕切り落とせ。それで勘弁してくれな」
「「……あ、兄貴ーーーーーーー!!!!!!!」」
 和尚吉三の心意気にリスペクトしたお嬢吉三とお坊吉三は同じ名前だしってことで和尚吉三を兄として三人で兄弟の契りを結ぶのでした。
めでたしめでたし?

 

↓ちゃんとしたあらすじが知りたい方はこちらからどうぞ↓

与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)/歌舞伎文庫様

 

****

 

2階席だとやっぱり声が遠くてイヤホンガイドと一緒に聞くのが難しい。
おとせ役の梅丸くんがひたすらかわいい。声と仕草がかわいい。
お嬢吉三の隼人くんはもう男って分かっちゃう見た目がいい。女装はそうでないと!
「おらぁ、盗人だよぉ」の言い方が悪気もなく潔い感じで良い。
でもお坊吉三に男とバレてる時の顔が不細工で笑った。
「貸せませぬぅ」の言い方がかわいいのと、飴でも舐めてるの?って顔が面白かった。
巳之助くんのお坊吉三は細身でスラッとしていて格好良かったけれど、声が小さくてびっくり。
「毛抜」の豪快な感じを聞いていたせいもあったけど、もうちょっと声を張っても良かったのでは…と。
お坊ちゃまだからわざとそういう喋り方にしたのかな?
兄弟の契りを交わす時に布を口にくわえて巻く姿は色男だったけど。
あとお尻のラインが大変よろしゅうござんした。これだから着流しは良い。


(いざ、いざ、いざいざいざぁ~~~~)
イヤホンガイド「プライドのぶつかりあいです」
終始イヤホンガイド先輩が冷静に横文字使って解説してくるの…あの…すごく…シュールです…。


そこへイケメンおじ様錦之助さんの和尚吉三!
かっこいい!イケメン!和尚なのに色男!それから隼人くんを見るとDNA濃いわぁ…と痛感する親子共演。
そして若くて初々しいなあと。頑張っている感じが見てとれる。
これが新春浅草歌舞伎のある意味での見どころなのだろうなあと。
私もそういう子たちを応援していた時期があるのでよく分かります。
あ、テニミュって言うんですけどね?

 

「土佐絵」

【超適当なあらすじ】

場所は桜が綺麗に咲く頃の吉原仲之町。
コワモテ系の不破伴左衛門(ドラえもんで言うジャイアン)と正統派イケメンの名古屋山三(ドラえもんで言うデキスギくん)なる男は廊で有名な傾城采女太夫に恋をしていた。
「「どちらが傾城采女太夫に相応しい男か勝負だ!」」
「やめてぇ!私のために争わないでぇ!」
傾城采女太夫は仲裁に入りながら自分は遊女であり自由に恋が出来ない身だからと、二人を説得します。
山三「君の瞳にフォーリンラブ」
采女「(好きぃぃぃぃ!!!)」
しかし傾城采女太夫は元より山三に恋心を抱いているようで、はなから伴左衛門には目もくれていないのだった。
そうした想いをそれぞれ胸に秘めながら、この話は閉幕する。

****

巳之助くんのコメントで「土佐絵は考えるな!!感じろ!!」って言ってた意味がよく分かった演目。
二幕はお芝居ではなく舞踊でした。
新悟丈は背が高くて女形大変そうだなあと思うけれど、膝を曲げて腰を落としているのか、しなやかなラインは綺麗。
そして国生くんはやっぱりお前さん20歳かい?と思う程の貫禄。そして色男役。
歌舞伎舞踊のことはよく知らないのだが、国生くんは顔も振りも、ひとつひとつ留めて踊る人で、巳之助くんは流れるように踊る人だった。
どちらが良いのかは分からないけれど、これ配役が逆では?と思う踊り方をそれぞれしていた。新悟丈は可憐に踊っていた。
そしてセットがとても綺麗。2部でもあったけど、上から桜が垂れてる装飾が好きです。
あと吉原のお店の暖簾に「松葉屋」とか書いてあったけれど、実際にああいう感じのお店があったんだろうか。
とにかくセットが色鮮やかで、その中で踊る三人を土佐絵に見立てて鑑賞する、みたいな演目でした。

 

「与話情浮名横櫛-源氏店の場-」

 【超適当なあらすじ】

 湯上りのお富さんが家に帰ると、町のゴロツキである蝙蝠の安五郎という頬に蝙蝠の入れ墨を入れた男が、全身傷だらけのほっかむり男を連れて、家主が居ないのをいいことにお富さんに金を貸してくれとやってきた。
「またあんたかい」
「実は俺の友達、身体中に切り傷がありやして湯治させてやりたくてですね。お金をちいとばかし貸してくれやしませんかね。へへ」
「…分かったよ、金は貸すからそれ持ってとっとと出てっておくれ」
「へへっ、ありがとうございやす。へへっ」
そうしていつものように金を借りた安五郎がほっかむり男に「礼を言いな」と言うと、ずっと黙っていたほっかむりの男はとうとう我慢できないとでも言うように立ち上がって言う。
「おかみさん…、お富さん…いやお富、久しぶりだなあ」
「?! あ、あんたは…」
「お前の旦那に半殺しにされた与三郎だよ!」
そう言ってほっかむりを取った男は全身の刀傷をお富に見せつけます。
実はこのほっかむり男、もとい与三郎とお富は恋仲の関係でした。
しかしお富にはヤクザの旦那が居て、密会するように恋をしていた二人だったのだが、それがヤクザの旦那にバレて与三郎は半殺し。お富は逃げるように海へ飛び込み自殺を図ったのでした。
お互い死んだと思っていた相手が生きていたと知り、お富は驚きながら安堵するも、与三郎は怒っていた。
自分は半殺しになってゴロツキになったのにお富はのうのうと他の男と暮らしている。
「この傷は誰が為に受けた傷だと思ってんだい!」
「私の話も聞いて下さい!この家にお世話になってはいるものの、肉体関係は持ってませんから!」
「誰がそんな話信じるかい!」
そんな中、家主である和泉屋多左衛門が帰ってきました。
そこで一旦帰ることになった与三郎と安五郎。
お富が気になる与三郎と与三郎が気になるお富。
また出掛けることになった多左衛門はあるものをお富に渡します。
そこにはなんとお富の出生が書いてあり、なんと多左衛門はお富の兄だったのだ!
「与三郎さん!」
「お富!」
エンダァァァ――――――――――――!!!
こっそり様子を見に戻ってきていた与三郎はそれを知ると、お富を抱きしめるのでした。
ちゃんちゃん。

 

↓ちゃんとしたあらすじが知りたい方はこちらからどうぞ↓

与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)/歌舞伎文庫様

 

 ***

お富さーーーん!と思わずルパン脱ぎしたくなる米吉くんの湯上り姿のお富さんはとてもセクシーでした。
なんだろう、30代の美人だけどふくよかで安産型な人妻ってそそる。なんかそういう感じのお富さん。
それで姉御肌なんてたまりませんな。化粧する姿も煙草を吸う姿も絵画のような角度が良い。
あと内輪の扇ぎ方が好み。
藤八に白粉塗ってあげる下りがとにかく可愛かった。
藤八「その白粉は何処のなんです?」
お富「これですかぇ? 資生堂のですよ」
ここら辺は台本通りなのだろうか。
蝙蝠安の澤村國矢さんがすごくかわいいおじさまだったのだけれど、あのおじさま何者ですか??
ひょうきんものだけど愛嬌のある感じが良かったです。私がオジ専なのもあるんでしょうが。
んで尾上松也の切られ与三郎ですよ。
どうしたんですか、あんなまっちろけっけで。
動くたびにどんどん着流しに白粉がついててもう半分そこにしか目がいかなかった…
片栗粉まぶした白大福にしか見えなくて、帰りがけにうっかり白大福を買ってしまいましたよ。

 

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(しがねえ恋の情が仇…)


畳の網目に白粉が詰まっちゃいそうとか余計なことを考えていたことは白状しておきます。

駄目だ、白粉の話しかしてない。

安が怒って大声出した時におい!外に聞こえるって…!って外の様子を伺いながら中を気にしている与三郎がかわいい。
外で待たされている間の、石を並べて石当て?みたいなことをしてるのもかわいい。
どれも決まりごとなのだろうとは思うけれど、なんともいえない可愛さがある。
と、いうか自分の名前を名乗ってどかり!と畳に座る時にぷりっぷりの太ももが露わになっててすごく美味しそうで
与三郎は二枚目の役?だよね?と思わず疑ってしまった。そんな全体的に可愛い系与三郎。

駄目だ、芝居の話をしよう。

粋!かっこいい!って言うよりかは若い!が先行している感じでした。
でもやっぱり声が良いですよね。よく通る中音は2階席からでもすっと耳に入ってくる。
なんだろうなぁ、滲み出る愛され感がとにかく強かったです。
まだまだこれからなんだろうなあ彼は。

みんな最後まで頑張れ!

 

P.S.

カツサンドは柔らかくて美味しかったです。

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「新春浅草歌舞伎」

日程:平成28年1月2日(土)~26日(火)

会場:浅草公会堂

 

kngekigurashi.hatenablog.com

 

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