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観劇こそ我が人生

~観劇備忘録~

劇団四季「ウェストサイド物語」【感想】

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新演出版「ウェストサイド物語」を観劇してきました。
と、言っても劇団四季版を観るのも初めてだったんですけど。
新演出版になる前3時間越えだった作品は、今回2時間50分と少し短くなったそうで。
その為か、かなり展開の早い構成になっていました。
ここ!という重要なシーンはじっくりやって、他のシーンはダンスや歌でスピーディーに駆け抜けていたイメージ。
キャストに関しては、昨年観劇した「CLAZY FOR YOU」で見かけたキャストが多く出ていてびっくり。
でも、少しでも見たことのある役者さんが居ると安心と楽しみが倍になりますよね。
特に、今回は贔屓である小野田龍之介さんがトニー役で四季デビューを果たしたので、今回は色々と思い入れのある作品になりそうな予感(※3月現在)
 

簡単なあらすじ

ニューヨークのウェスト・サイド。
ポーランド系アメリカ人の「ジェット団」とプエルトリコ系移民の「シャーク団」。
ふたつの非行少年グループは、日々の社会への不満や将来への不安を非行や暴力で発散させていた。
ジェットのリーダーであるリフは、シャーク団との長年の関係に決着をつける為、元ジェットのメンバーであるトニーを連れてシャークのリーダーであるベルナルドに決闘を申し込みに、中立地帯で行われているダンスパーティーへと向かった。
そこではベルナルドの妹であるマリアが、初めてのダンスパーティーに胸を躍らせていた。
2つのチームが一触即発の雰囲気の中、トニーとマリアは初めて目を合わせ、互いに一目惚れをする。
吸い寄せられるように唇を交わそうとした2人に気付いたベルナルドは妹をトニーから引き剥がし、その流れで一気に決闘の流れが決まる。
その夜、トニーはマリアの元へ向かい、互いに気持ちを確かめ合う。
そして決闘を止めさせるよう懇願するマリアの気持ちを汲み、トニーは決闘が行われる高架下へと向かう。
しかし、トニーが高架下へ着く頃には素手での激しい決闘が行われていた。
止めようと間に入るも、トニーを嘲笑するベルナルドに逆上したリフがナイフを取り出し、事態は急変。
ベルナルドとの交戦の中、止めに入ったトニーを見て一瞬の隙を見せたリフの腹にベルナルドのナイフが突き刺さる。
それを見たトニーは我を忘れてナイフを手に取ると、愛するマリアの兄であるベルナルドを刺してしまうのだった……。
 
 
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メインな人達の感想

リフ/松島勇気
松島さんのリフはとにかくかっこいい!
CFYの時にも思ったけど、足にバネでも仕込んであるんじゃないか?って程に身軽なダンスで惚れ惚れする。
でもトニーよりも小さくて、見上げる姿は可愛らしくて、かっこいいと可愛いと兄貴的な部分が混在した、どの角度から見ても美味しい方。
松島さんは観る度に好きになっている気がする。
CFYのボビーをもっと観ておけば良かった。
 
トニー/神永東吾
JCS以来の神永さん。
ジーザスの時には分からなかったけれど、意外と身体ががっちりムチムチしていた。
生命力溢れるマリアを腕の中に全て閉じ込められる大きな包容力がありそうな優しいお兄さん系色男。
神永トニーは人生をやり直そう、リスタートさせようという安直な夢を見ている感じだなと思った。
 
トニー/小野田龍之介
猪突猛進で危なっかしいけど、一途で優しいピュア系色男。
神永さんと違って若くて初々しくてフレッシュなトニー。流石は24歳。
マリア至上主義で、周りのことなんて見えてないし考えること自体に意味がない「だって全て上手くいくし!」という感じ。
おかげで浮世離れな感じが一層際立っていた気がする。
神永トニーが成熟した色男過ぎたから小野田トニーが余計に可愛らしく感じる。
マリアの名前を知ってマリーア…ってぽわぽわしてる感じが大変浮かれポンチ野郎で可愛かった。マリアを抱く手がぎこちなくて大変可愛らしかった。
終始浮かれポンチ野郎でマリアの言うことなら信じるよ、聞くよ、マリアの為になるよ、ってマリアのことしか見てない感じ大変従順で将来尻に敷かれるタイプのトニー(生きてればね)「言う通りにするよ」ってとこがマリアに言われたからやめる、って感じがした。
 
神永さんもそうだけど、他のダンサー達のお尻が小さいからトニーのお尻から太ももにかけての太っちょラインがやたらと強調されてしまってちょっと中年感が出てしまっている気がしないでもない。ジーンズだから特に。
 
アクション/岩崎晋也
ありがとう上腕二頭筋。と思わずお礼が言いたくなるほど黒タンクトップから出た筋肉が素晴らしい方。
力強いダンスが印象的。
 
Aラブ/新庄真一
お猿さんみたいなお顔なのに、歌うと美声な方。
Gee, Officer Krupkeはどうしても新庄さん定点になってしまうのは私だけじゃないはず。
一番年下であるベイビー・ジョンに気を使う優しい姿が印象的なキャラクター。
 

ベイビー・ジョン/常川藍里
可愛いお顔の上に、ガリガリのヘタレで声がとってもキュート。
二回目まではよく分からなかったのだけれど、三回目を観た時にアニタの暴行シーンで無理矢理やらされていたベイビー・ジョンは最初こそ、その場の空気にノせられていたけど我に返って身体を丸めて泣きながら去っていく姿がアニタやエニィボディズと合わせて辛かった。

マリア/山本紗衣
山本マリアはシーンによって表情が変わるのが凄い。
いつ見ても可愛いすごい(すごい)そして圧倒的な歌唱力。
自分に素直で、「I feel pretty」では顔芸が可愛すぎるし、本当にピュアで真っ白で愛おしくてトニーが抱きしめたくなるの気持ちが分かる気がした。

アニタ/岡村美南
岡村さんのアニタはとても似合っていた。強いお姉さんが好きです。
しかし、良い意味でも悪い意味でもアニタ!というよりは岡村美南!が強かったのはもうしょうがないのだろうか。
アニタ自体は、ベルナルド死んじゃうしトニーを助けるつもりがあんなことされちゃうし本当に可哀想なキャラクターで辛かった。
1幕の楽しそうで強くて頼もしいアニタを観れば観るほど、2幕の最後はアアアアアアて顔を覆いたくなった。つらい。 


感想

この作品は、シェイクスピアの「ロミオとジュリェット」を翻弄とさせるストーリーの中に政治的・宗教的メッセージが含まれた作品なので、面白いか面白くないかと聞かれると中々答えづらい。
特に、今も尚普遍的な人種差別、ジェンダーバイアスの強い話なのでマリアやアニタ、エニィボディズなどの女性陣は同じ女性として見ていて心が痛くなる。
しかし、一方で激しくも華やかなダンスシーンと、スティーヴン・ソンドハイム氏による楽曲には耳と目を惹かれるので、メッセージ性のとても強い素敵な作品だと思います。
特に1幕でシャーク団の女性達が歌う「アメリカ」が断トツで私は好き。
ダンスパーティーでのマンボ!で女子が一列になってするスカートさばきも綺麗で好きです。

そしてこの舞台版は映画版と違い、ナンバーが場面によって入れ替えられているらしいのです。

映画版を最後に見たのが随分前のことで記憶が薄く、その辺り私は特に違和感なく観ていましたが、シーンのナンバーが入れ替わるとその曲の解釈の仕方も変わってきそうですね。

あとで映画版も確認してみよう。

 
ウエスト・サイド物語

ウエスト・サイド物語

 

 

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