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観劇こそ我が人生

~観劇備忘録~

「キンキーブーツ2016(ブロードウェイキャスト版)」【感想】

か行 ミュージカル

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「キンキーブーツ(来日版)」を観劇してきました。
映画よりもコメディ色強めで、自分らしくあれと高らかに歌い上げてくれるこの作品は、観ていて本当に楽しくなる作品でした。
迷った人の心を受け止めて、優しく抱きしめてくれるような人の温もりを感じるヒューマンコメディ。
そして、シンディ・ローパーさんの楽曲は、人を高揚させる力がある。 そう感じました。

約1か月?半振りの観劇です。

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(ロビーにて日本キャスト版の衣装が展示されてました)

簡単なあらすじ

イギリスの田舎・ノースハンプトンにある老舗の靴工場「Price & Son」。
その4代目として産まれたチャーリー・プライスは、工場を継いでほしいと望む父親の願いに反して、フィアンセのニコラと共にロンドンに移住しようと考えていた。

そんなある日、高齢でもあったチャーリーの父親が突然亡くなってしまう。しかも、会社は倒産寸前。
チャーリーは、創業当初から働いている従業員を解雇しなければならない状況に陥ってしまう。
このまま会社を潰してしまおうかという思いと、解雇される従業員の未来に思い悩むチャーリー。

とにかく現状を打破するべくロンドンへと繰り出したチャーリーは、ひょんなことからドラァグクィーンのローラと出会う。
自分の体重を支えきれず、すぐヒールが折れてしまうと嘆くローラの言葉をヒントに、紳士の為の婦人靴という新しいブーツを試作し始める。

過去の従業員たちを再雇用し、男性の体重でも支えられる壊れにくいブーツを何度も何度も失敗しながら従業員たちの力を借りて制作していく……。

感想

東急シアターオーブは「Singin' in the Rain」振り。
今回は2階席の後方席。
通路側の席だったので視界は良好。2階席は全景が視界に収まるのでちょうどいいです。
1階席は5列目までフラットでその後ろの席から段差になっているようで。
次回の「Singin' in the Rain」は1階席で観ようと思っているので、上から色々と観察していました。
取るなら6列目かなあ。取れるのかなあ。水がかからない程よい席で観たいなぁ。

kngekigurashi.hatenablog.com

さて、本題の「キンキーブーツ」。
映画は見たことあれど、ミュージカル版は初めて。
この来日版の前に日本キャスト版の公演もやっていたようですが、三浦春馬くんのローラが好評だったみたいですね。

私が観劇した回は本キャストのハリソン・ジーさんの代わりにアンダースタディ(代役)のジョセフ・ハードさんがローラとして出演していました。
次の日の公演にも出ていなかったようで。体調不良だったのかな…。
シングルキャストなので、こういう時にちゃんとアンダーが用意されているのは日本と違ういいところです。
このところシングルキャストが怪我をして公演が中止になったりが多かったので尚更。
やはりアンダースタディは役者のためにもは大事ですよね。

しかし、アンダーと言っても、ジョセフさんのローラもピュアでクールでとってもキュートでした。歌声も綺麗。
エンジェルスのメンバーが190cm越えのハリソン・ジーさんに合わせてか背の高い人たちばかりだったので、見た目の迫力こそ負けますが、女らしくて強くて優しいローラがそこには居ました。
Land of Lola」のコーラスで客席のボルテージが上がり、センターにローラの姿がバーン!と登場すれば客席からの歓声が約束されたように一気に上がる。
ローラのカリスマ性が否が応にでも分かるこの登場シーンが一番好きです。

エンジェルスの面々も綺麗揃いで、足がとにかく綺麗!美脚!と思っていれば身体能力が高い方達ばかりだったので目玉が落ちかけました。
ボクシングでレフリー役をやっていた人とリングコート役をやっていた人が個人的にダンスも仕草も綺麗で好みでした。
(途中からエンジェルスの定点カメラになっていたのは内緒です)

そして、もう一人の主人公のチャーリー役を演じるアダム・カプランさん。
イケメンな見た目から出るのは甘く優しい歌声。伸びも心地が良かったです。ぽっちゃり体型なのがまた良し。
ミュージカルではチャーリーの視点でお話が進んでいくのですが、思わず助けてあげたくなるようなチャーミングさを兼ね備えていて、ダメだなぁ、と思いつつも、ついつい見守ってしまいたくなるチャーリーでした。

それと、ローレン役のティファニー・エンゲンさん。
まさかミュージカル版ではあんなにコミカルなナンバーだと思っていなかったので、びっくりしたという意味でもたくさん笑ってしまいました。
チャーミングなローレンの姿にみんな釘づけでした。

差別とは自分とは違う色を受け入れられない心から始まります。
裏を返せば、未知のものとどう接すればいいのかが分からない恐怖心が生む行為。
工場の人達は最初こそローラの姿に驚きますが、それでも田舎の優しい人たちはすんなりと"彼女"のことを受け入れてくれます。
その中で、唯一反発心とプライドを傷つけられたドンだけがローラのことを否定します。
それから自暴自棄になったチャーリーも。
でも、それでもローラはヒールで地面を蹴り、顔を上げて歩く。

ドンのために勝負に負けてあげる。「ありのままを受け止めてあげて」と優しく諭してあげる。
強くてかっこよくて優しくてありのままの自分を晒して生きる女性から見ても思わず憧れる彼女。
改めてローラというキャラクターは素敵だなぁと感じました。


ミュージカル「キンキーブーツ(来日版)」
日程:2016/10/5(水)~10/30(日)
会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
音楽/作詞:シンディ・ローパー
演出/振付:ジェリー・ミッチェル
出演:J.ハリソン・ジー/アダム・カプラン/ティファニー・エンゲン/アーロン・ウォルポール ほか

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